大坂なおみ、全豪3回戦敗退で世界ランキング急落。今後の成長へ学びになるナダルの言葉
敗戦直後の記者会見でも、大坂なおみは泣かなかった。「今日の出来事からたくさん学ぶことがあったと思う」と時折笑顔さえ見せながら振り返った――。
世界ランク急落のここから真価が問われる大坂なおみ 今季グランドスラム初戦である全豪オープンの3回戦、ディフェンディングチャンピオンで第13シードの大坂(WTAランキング14位/1月17日づけ、以下同)は、アマンダ・アニシモバ(60位、アメリカ)に、6-4、3-6、6-7で敗れて、大会連覇は実現できなかった。
アニシモバは、2019年4月、WTAボゴタ大会(コロンビア)で、17歳222日という若さでツアー初タイトルを獲得。さらに同年6月には、ローランギャロス(全仏)でベスト4に進出した逸材だ。今季は、前哨戦のWTAメルボルン大会で優勝して、自身2回目のツアー優勝を経て全豪オープンに臨んでいた。
大坂とアニシモバは初対戦だが、試合の序盤で硬さが見られたのはアニシモバだった。だが、大坂のパワーとスピードに慣れ始めると、ポテンシャルの高さが伺える場面が増えていく。
第1セットでは大坂が第1ゲームをブレークし、第2セットではアニシモバが第4ゲームをブレークして、いずれもワンブレークでセットを取り合った。
大坂は、得意のフォアから相手のフォアサイドにボールを集めてミスを引き出そうとしたが、アニシモバは、得意のバックだけでなくフォアでも打ち勝てるようになっていった。
「ラリーでは、間違いなく彼女(アニシモバ)が主導権を握っていたと思います。私にとって新しい感覚でした。もちろん対戦するのは初めてなので、彼女のボールのペースは知りませんでした。ほとんどのラリーで後手を踏んでしまい居心地は悪かったです。彼女が速いボールを打ったり、突然短いボールを打ったりして、何だか卓球のようなテニスでした。私は、(ベースラインの)後方へ下がらされ、十分な形で(コートの)中へ入っていくことができませんでした」
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