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大坂なおみ、恥じらいを感じた初クレー。
苦手だからこそ見える成長の証 (5ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO


「ストレスのせいで、ずっと頭痛に悩まされていた」と敗戦後に打ち明けた彼女は、4年前を彷彿させる純粋さで、こうも言った。

「今回負けたことで、年間グランドスラムがいかに難しいかを知った。簡単にできることなら、もっとたくさんの人が達成しているはずだから」......と。

 自分を信じて、まずは挑戦し、そこで得た教訓をヤードスティックとして夢への距離を測り、具体性を増した課題を持ち帰り、克服に取り組む----。

 そんな彼女の前進のプロセスが、初めて赤土に挑んだ18歳の時と重なった。

 苦手意識を抱くクレーコートは、ゆえに、大坂の成長の足跡が最も深く刻印される場所でもある。

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