大坂なおみに「プロフェッサー」の流儀が浸透。
負けパターンから逆転勝利 (3ページ目)
データ分析に長けることでも知られる彼は、「データは決して嘘をつかない。分析こそが、いい選手になるために必要なものだ」とも言った。それらのプロフェッサーの流儀は、短期間ながら大坂の心身にも浸透し始めているようだ。
かつて大坂は、あまりに完璧主義である性向が「できないこと」ばかりに目を向かせ、それがネガティブな思考に陥る主因となっていた。
だが、自らが重ねてきた経験と、確固たる事実に依拠し「効率よく」指導する新コーチとの融合により、今の彼女は「試合を重ねるなかで改善できれば」と、いい意味で悠然と構えられるようになっている。
今の時点で、何かを評価するのは時期尚早だろう。それでも、今季はまた新たな大坂なおみが見られるのでは......そんな期待を抱かせられる、2020年シーズンのスタートである。
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