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大坂なおみがクビトバに勝利。
自己流のマインドセット術で試合に臨んだ (2ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 まず、9月中旬に大阪で開催された東レ パン パシフィックテニスで初優勝。さらに10月第1週には、WTA北京大会でも初優勝し、プレミアマンダトリー(テニス4大メジャーであるグランドスラムに次ぐグレードの大会)で、2つ目のタイトルを獲得した。

 大坂は、アジアシーズンへ臨むために来日した際、スタッフやエージェントとじっくり話し合ったという。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだUSオープンでは4回戦で敗れ、みんなの期待にこたえられずじくじたる思いがあった。だからこそ、アジアシーズンに強い覚悟をもって戦いに臨んだ。

「私は、アジアでの大会で優勝すると約束しました。今季の残りにすべてを出し尽くすつもりでやる。そして私は成し遂げることができました」

 いつもツアーに帯同してくれるチームメンバーを、家族のようにとらえ、彼らをハッピーにさせたいと考えている。自分自身のために戦うよりも他人のために戦うほうがモチベーションは上がって力が発揮できるというのは、いかにも心優しい大坂らしく、彼女の大きな魅力のひとつとも言える。

 次の第2戦は初戦を勝利した者同士で行なわれ、第1シードのアシュリ―・バーティ(1位、オーストラリア)との大一番に臨むことになった。2人の対戦成績は2勝2敗で、直近では、WTA北京大会の決勝で対戦し、大坂がフルセットの逆転勝ちを収めている。

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