大坂なおみが愛ある行動。対戦相手は「すばらしい瞬間。感謝したい」 (3ページ目)
今後も2人の対戦は、何度も実現していくだろう。次はもっと上のラウンドで、そして、近い将来にはグランドスラムの決勝で対決する可能性もあり得る。
「もちろん何度も対戦していくことになるでしょうね。彼女(ガウフ)はすごく若いですから。彼女はとても知的な選手のようです。次に対戦する時は、彼女はさらに成長しているだろうと何の疑問もなく自然に思えるんです。彼女の力が接近してくることは、必ずしも望んでいないけど、皆さんにとっては楽しみなことなんでしょうね。もしグランドスラムの決勝で対戦することが起こったなら、私たち2人にとっては、とても大きな思い出になるでしょう」
大坂とガウフのライバルストーリーは、今始まったばかりだ。
4回戦で大坂は、第13シードのベリンダ・ベンチッチ(12位・スイス)と対戦する。2人の対戦成績は大坂の0勝2敗で、2019年シーズンにWTAインディアンウエルズ大会とWTAマドリード大会で敗れている。
ベンチッチも大坂も共に1997年生まれ(ベンチッチは3月生まれで22歳、大坂は10月に22歳)で、ベンチッチは、スイスの偉大なレジェンドで元世界ナンバーワンのマルチナ・ヒンギスも認める才能の持ち主だ。大坂より先にトップ10入りをして、2016年2月には自己最高の7位を記録している。だが、2017年春に左手首の手術をして5カ月間の戦線離脱を余儀なくされ、一時はWTAランキングが300位以下に落ちていたものの、見事なカムバックを果たしたのだった。
「彼女(ベンチッチ)と対戦する時は、いつも私にとっては大きな挑戦です。彼女は決してあきらめない。私にとっては、本当に難しい試合になるでしょう」
おそらく大坂がUSオープン2連覇を達成するために乗り越えなければならない最大のヤマ場になるかもしれない。
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