少女に戻った大坂なおみ。
全米OPの「セリーナvsシャラポワ」に心躍る (3ページ目)
シャイな少女がサインをねだることもできないほどに畏敬し、憧れたプレーヤーは、昨年の決勝で破ったセリーナ。その彼女の試合を常に追うなかで、いつしか、「セリーナのライバル」と呼ばれる金髪の長身選手にも憧れと敬意の目を向ける。
「どんな時にも自制心を失うことのない姿をマネしたいと思った」その選手の名は、マリア・シャラポワ(ロシア)。大坂にとって永遠のアイドルであるふたりの選手は、奇しくも今回、1回戦で対戦する。
「誰もが見たい試合。私ももちろん、タイマーをセットしてでも見るわ」という一戦は、きっと少女時代の無垢な高揚感とテニスを楽しむ気持ちを、ノスタルジーとともに喚起することだろう。
そして、それら情熱の原点への回帰こそが、今、21歳の世界1位にとって、何より必要なものだ。
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