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錦織圭、苦手な芝のウインブルドンは
ぶっつけ本番。でも大丈夫な理由 (2ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

「練習でも、先日のエキシビションでも、ストロークの感覚がすごくよかった。(グラスでは)焦り過ぎないで、それでも攻撃的なプレーはしなければいけないですが、そのメリハリもできていたと思います。ボールがしっかり飛んでくれていたので、調子はいいかなと思います」

 錦織は現在ATPランキング7位(6月24日づけ、以下同)だが、今回のウインブルドンでは第8シードになった。これは、過去2年間のグラス大会の成績を加味して決めるウインブルドン独自のシード決定方法によるもので、昨年ウインブルドン準優勝のケビン・アンダーソン(8位、南アフリカ)が第4シードに繰り上がった。

 錦織の1回戦の相手は、予選から勝ち上がったチアゴ・モンテイロ(115位・ブラジル)で、今回が初対戦となる。勝ち上がった場合、2回戦では、デニス・イストミン(109位、ウズベキスタン)とキャメロン・ノーリー(49位、イギリス)の勝者と対戦する。イストミンとの対戦成績は、錦織の1勝0敗で、ノーリーとは過去対戦がない。

 3回戦からはシード選手同士の対戦が始まり、相手は第25シードのアレックス・デミノー(29位、オーストラリア)の可能性が高く、錦織の1勝0敗。

 4回戦では、第9シードのジョン・イスナー(12位、アメリカ)との対戦が予想され、錦織の2勝1敗。34歳のイスナーはビッグサーバーで、昨年のウインブルドンで初めてベスト4に進出した。

 ちなみに、そのイスナーが戦った昨年の準決勝は6時間36分におよぶフルセットの死闘となり、選手への負担があまりにも大き過ぎたため、これをきっかけに2019年から大会のルール変更が行なわれた。ファイナルセットで12オールになった場合、7ポイント先取のタイブレークが採用されることになったのだ。

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