錦織圭がジャパンOPで好発進。杉田祐一との初対決には「緊張した」 (4ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 現在、ATPファイナルズ出場権争いの「レース・トゥ・ロンドン」で錦織は、2565点で10位。8位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)が3450点で、885点差があるため、理想は楽天オープンで優勝して500点を獲得し、差を縮めておきたいところだ。

「残り4大会で、ツアーファイナルに出られるよう、もちろん目指しています」

 2回戦で、錦織は、ブノワ・ペール(63位、フランス)と対戦する。ペールとの対戦成績は錦織の4勝2敗。2015年USオープン1回戦では、錦織が2度のマッチポイントを握りながら5セットの末に敗れ、2015年ジャパンオープン準決勝では、錦織が第1セットを6-1で取りながら逆転負けを喫したため、負けた時の悪い印象が多くの人の記憶に残っているかもしれない。だが、今年の全仏オープン2回戦では、錦織が5セットで勝ち、過去の呪縛を振り払うような大きな勝利を手にすることができた。

 ジャパンオープンを勝ち上がっていくには、「自分の攻撃的なプレーが必要になってくる」と語る錦織の2回戦は、10月3日(水)に行なわれる予定だが、上位進出のための大きなキーポイントになる一戦になりそうだ。

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