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今年も期待大。ウインブルドンが
大坂なおみに向いているワケ (3ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

 大坂本人は、難敵との対戦について「相手が誰でも自分のプレーに徹するだけ」と言いつつも、「スライスに対しては、攻撃と守備のバランスに気をつけなくてはいけない」とプランを思い描いている。「ここにいるのは、いずれも世界のトップ選手ばかり。簡単な相手など、ひとりもいない」とすべての選手を敬い、同時に「大会に挑むとき、常に目指すのは優勝」と静かに頂きを見据えた。

「テニスを始めた理由のひとり」とまで仰ぎ見るビーナスとの戦いの思い出をたずさえ、「またあんな試合がしたいな」との希望に胸を膨らませながら、彼女はウインブルドンのコートへと向かっていく。

 今年で150年を迎える"聖地"の伝統に敬意を抱き、耳に当てたヘッドフォンから流れる「ビヨンセかドレイクの最新アルバム」の楽曲に、闘志を駆り立てられながら――。

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