錦織圭、「ケガの先輩」に完敗して、むしろ復活へポジティブな手応え (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

 復帰からここまでの2ヵ月間に関しては、物足りなさを感じながらも、手首の痛みが出なかったなどポジティブな要素も多いという。敗れたデル・ポトロ戦にしても、「チャンスボールをミスすることが多かったが、そこまでの組み立てはできているので、完全に打ちのめされたわけではない」と言った。

「もうちょっとのところにいるのかな......というのは感じますね」

 静かながらも、芯の通った声で彼は言った。

 必要なピースは、すでに手のなかにある。それらを噛み合わせるきっかけさえ掴めれば......という手応えが、彼のなかには確かにある。

◆大坂なおみ、8連勝でストップも世界4位に学んで、より強くなる予感>>>

◆錦織圭、咳き込みながら初戦突破。デル・ポトロ戦は復活への試金石>>>

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