女子テニス「94年組」座談会。人の話を聞かない困ったちゃんは誰? (6ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

早くからダブルスで頭角を現していた二宮真琴早くからダブルスで頭角を現していた二宮真琴

加藤 そう。で、「ドッキリを仕掛けよう」って話になって。「望帆は人の話を聞かないから、ちょっと懲らしめよう」って(笑)。

穂積 そうそう。ホテルも寮のような場所でリビングルームがあったから、そこで話し合って。そのときのメンバーは、ここの4人と、菜緒(※3)、璃子もいたよね。

※3=日比野菜緒(ひびの・なお)。1994年11月28日生まれ。愛知県出身。2015年にタシュケントオープンを制し、ツアー本戦出場2大会目にして優勝の快挙を成し遂げる。その後も2016年タシュケントオープン準優勝、2017年にはマレーシアオープンと江西オープンで準優勝、ダブルスでもモントレイオープン優勝と活躍。シングルス最高56位の94年組出世頭。

加藤 で、作戦を練ったんですよ。私たちが話をしているときにひとりが怒ったふりして、「そんなに怒らんでもええやん」「いや、さっきから怒っているといえば絵莉だよ」みたいな流れにもっていこうって。

穂積 テーブルに私、真琴、望帆が座っていて、隣のソファーに里紗と未唯や菜緒たちがいて。で、私が無言で、めっちゃキレてる雰囲気を出す。そこに未唯と菜緒が「絵莉、なんでそんなに怒ってるの?」って聞いたら、私が望帆に向かってブワーッてキレて言いたいことを言って、最後はバーンと扉から出て行く......という作戦で。

加藤 私たちは「絵莉、あんなつまらんことで怒らんでもええやん」と望帆をフォローしつつ、絵莉が前もって用意していた『ドッキリ大成功!』って書いた紙を持って部屋に戻ってくる(笑)。

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