錦織圭のデ杯欠場に、植田監督、
M・チャンほか、それぞれが思うこと (5ページ目)
「(デ杯は)過渡期に来ている。トップ選手が出ないことを、ここ何年も続けるようなことがあったりすると、100年以上続いてきたデ杯に影響が出ます。この時期に(1回戦を)やるのはみんな反対していますよ。ポイントが付かない中で、どれだけの意義を選手たちに感じさせられるか。現場からITFに言いたいことです。賞金に関係なく、国のためにやろうという彼らの意志を、どれだけ選手生活につなげられるか。そういうバランスがとれていない。ATPと ITFが協議のうえで、どうデ杯を守っていくのか。選手たちによりよいツアー生活を1年でも長く過ごさせてあげることを考えていくことが重要です」
錦織も含めた選手たちの代表辞退は、デ杯が現在抱える問題の氷山の一角に過ぎない。国のために頑張りたい選手ももちろんいるが、基本的にプロテニスは個人スポーツであるがゆえに、個人戦を優先させたい時があるのは至って自然なことだ。
選手、そしてファンが置き去りになってしまうようなデ杯で決してあってはならないし、今後、デ杯がどのように変わっていくのか注視しなければならない。
5 / 5