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大坂なおみ、大胆に公言。
「来年にはグランドスラムで優勝したい」 (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • TOBI●撮影 photo by TOBI

―― ものすごく基本的な質問なんですが、テニスは好き? テニスをプレーするのは楽しい?

「うん」

―― 「どうして、そんなわかりきったことを聞くの?」という顔をしていますが、「Yes」と答える選手は意外と少ないんですよ。「他にできることがないから、続けている」と答える選手も多いから。

「ええ、それもよくわかるわ。私たちはみんなとても小さいころからテニスをやっているから、この年齢になったら、他に何ができるのかな......という気はしてしまう。

 でも......私は身体を動かすのが、すごく得意だと思っているの。たとえば、数学は得意ではなかったから、数学を仕事にできるとは思わないし」

―― それはわかんないですよ~!

「私はわかってるわ。科学は得意だったけれど、数学はね。私にとっては、スポーツをやるというのは、極めて自然な流れだったと思うの」

   ◆   ◆   ◆

「テニスは好き、スポーツは得意」だと明言する彼女の表情は柔らかく、その声色は、どこまでも自然に響いた。同時に彼女は、16歳のころから常に、「目標は世界1位と、グランドスラムで可能なかぎり優勝すること」と明瞭に公言している。その信念や自分を信じる強さを、彼女はどのようにして得てきたのだろうか?

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