ラオニッチ×マッケンロー、ウインブルドンで化学反応が起きるか (3ページ目)
ウインブルドンで、マッケンローと一緒に練習していたラオニッチをのぞくと、その間には笑顔が多く見られた。ポジティブな師の影響を受け、ラオニッチがさらに前向きになった兆候なのかもしれない。
すでにラオニッチは2016年シーズン頭から、1998年のローラン・ギャロス(全仏)チャンピオンで、元世界ナンバーワンのカルロス・モヤ(スペイン)をツアーコーチに招聘し、1月のオーストラリアン(全豪)オープンでは初めてベスト4に進出して、早速“モヤ効果”が好結果につながった。
コート上に、ラオニッチがマッケンローとモヤと一緒にいる姿を見て、錦織圭は、「いや~、すごい光景でしたね」と驚きを隠さず、ラオニッチのただならぬ気迫のようなもの感じたに違いない。
「多分、この辺(トップ10あたり)のランキングで、さらに上に上がっていくぞという野心が一番ある。ジムにいる時間も彼は長いし、気合が入っているなと感じます」
昨シーズンはケガに泣いたラオニッチだったが、今シーズンはすでにトップ10復帰を果たした。
ウインブルドンのグラスコートでは、ラオニッチの時速220km台のサーブは、間違いなく大きな武器になる。加えて、マッケンローコーチのアドバイスによってネットプレーに磨きがかかれば、25歳のラオニッチが優勝戦線をおもしろくしてくれるはずだ。2回戦以降もラオニッチとマッケンローが、どんな化学反応を示すのか目が離せない。
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