ベテラン勢の支配が続く男子テニス。「世代交代の機」はいつだ? (5ページ目)
かくして今季のグランドスラムはすべて終わったが、ここからシーズン終盤までの約2ヶ月間は、来季への流れを形勢する期間だとも言えるだろう。東京開催の楽天ジャパンオープンを含むATP500、そして上海やパリ開催のマスターズ1000、そしてシーズンの終幕を飾るロンドン開催のATPワールドツアー・ファイナル――。それらの大舞台で頂点に立つ新たな「誰か」が出現すれば、それは間違いなく、盤石に見えるビッグ4、もしくは新ビッグ4のメンタルに一石を投じるはずだ。
その誰かが、「世界1位への挑戦権を持っていることをうれしく思う」と笑みをたたえる幸福な挑戦者――錦織圭であることを願いながら、これからの数ヶ月を過ごす。
5 / 5