2015.09.21

グランドスラム今季終了。女子テニスの勢力図は変わったか?

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki   photo by AFLO

 33、33、32、23――。

 この数字は、去る9月13日に閉幕した今季最後のグランドスラム「全米オープン」における、女子ベスト4進出者の年齢である。

33歳にして初めて四大大会(全米オープン)を制したフラビア・ペンネッタ 最終的に同大会を制したのは、33歳で、過去にグランドスラムの優勝はおろか決勝進出の経験もなかったフラビア・ペンネッタ(イタリア)。そのペンネッタと頂点を競ったのは、ペンネッタの幼なじみとも言える32歳のロベルタ・ビンチ(イタリア)だ。ビンチの世界ランク最高位は11位で、決勝進出時のランキングは43位。本人も「ミラクル」と認めるほどに、彼女の決勝進出は誰も予想しえなかった事件であった。

 もっともミラクルは、決勝進出そのものよりも、ビンチが準決勝で世界1位のセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)を破ったことにあったろう。33歳のセリーナは、昨年の全米オープンから今年7月のウインブルドンに至るまで、グランドスラム4大会連続で優勝を果たしていた。そして今回の全米オープンでは、テニス界でもっとも栄誉ある偉業――1年間に4つすべての四大大会を制する「真のグランドスラム」を狙っていたが、その手前でイタリアの思わぬ伏兵の前に、まさかのつまずきを見せることになった。

 そしてベスト4のなかで唯一の20代が、世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)。昨年の全仏オープンで準優勝した23歳も、全米オープンでベスト8以上に進んだのは初めてだった。