錦織圭を支える「最強バックハンド」の今と昔 (5ページ目)
試合後の錦織は、会心の勝利を喜ぶというより、「相手はミスが多かった」「相手は良いプレイではなかったと思う」と、どこか拍子抜けしたような表情を見せていた。
確かに、それは事実だろう。だが、強風という難しい環境の中で発揮した、錦織の「考えながら」のテニスが相手の力を封じ込めたのも、また事実だ。
「相手のバックを攻める」プランを完遂した強者の勝利。それは、少年の日から続く成長の旅路であり、ここから先に続いていく、頂上への足がかりである。
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