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【テニス】 ベストシーズンを送った錦織圭が語る現在の思い。
「来季はトップ10に近づきたい」

  • 神 仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi
  • photo by Ko Hitoshi

パリでは足首のケガで3回戦を棄権し、今シーズンを終えた錦織パリでは足首のケガで3回戦を棄権し、今シーズンを終えた錦織 錦織圭は、2012年シーズンを、「今までで、一番いい年になりました」と振り返る。彼にとって、年初のオーストラリアンオープン(全豪)ベスト8はもちろん快挙だったが、「東京が一番嬉しかった」と、ジャパンオープンで初優勝し、日本男子として初めてATPツアー2勝目を挙げたことを特に喜んだ。

 錦織にとって、あの歓喜の優勝は、どんな意味を持つのだろうか。パリでインタビューに応じてくれた。

――ジャパンオープンでの優勝会見時に、優勝トロフィーを眺めていましたね。ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルの名前に並んで、錦織圭の名前が刻まれたわけですが、どんな気持ちでしたか。

「(優勝は)もちろん嬉しいですし、彼らに並ぶというのももちろん嬉しい。だけど、まだまだ実力は彼らに達していないところがありますし、経験も足りない。ジャパンオープンの優勝はこれからのステップとしては、すごくいい自信になっていると思います」

――優勝した実感は。

「徐々に優勝したという重みも感じましたし、やっぱり嬉しさはありますね」

――マッチポイントで優勝が決まった瞬間は、どんな気分でしたか。

「信じられない気分というか気持ちがありましたね。あの大会で優勝できると思っていなかったし。長い3セットの一戦を勝てたということで、やっぱりホッとした部分もありました」

――ご両親の前で優勝できて、いい親孝行になったのでは?

「そうですね。親もそうですし、たくさんの知り合いやお世話になった方々へ、恩返しができたのは嬉しかったです」

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