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リーチ マイケルが「東芝愛」を貫き初の日本一 10年ぶりに「潤滑油」として徹したキャプテンシー (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

【東芝からの移籍は考えたこともない】

 リーチの東芝愛は深い。「東芝フォーライフ」と東芝での生涯現役を誓っていたリーチ。練習場のある東京・府中から遠出をすることもあまりなく、行きつけの定食屋、トンカツ屋、お気に入りのスナックもある。「府中が一番好きです。(日本では)ほかのチームに行きたいと思わないし(移籍は)考えたこともない」とキッパリ。府中愛、東芝愛を貫いている。

「(ブラックアダーHCが就任してから)この5年間、積み重ねてきた努力が報われて、やっとトロフィーを府中に持って帰ることができて、本当にうれしく思います。 今日は(練習場のある)北府中に帰ってビールを飲んで、(チームメイト)と一晩、過ごしたいなと思います」

 胴上げされたリーチは、初優勝の味を国立の空でしみじみと噛みしめていた。

著者プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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