ラグビー福岡堅樹が明かす医学部受験。化学が得意、勉強は「超集中型」 (2ページ目)

  • 門脇正法●文 text by Kadowaki Masanori


「あの頃もそうなんですが、僕は長時間、ずっと勉強するタイプではなかったんです。自分でも長時間集中が持つほうではないとわかっているので、今でも勉強と勉強の間にうまく休憩時間を確保して、ゲームとか、自分のやりたいことをちょっとずつ息抜きに挟みながら、また勉強するようにしてますね。そこは、これからも大きく変わることはないと思います」

 当然ながら、この福岡スタイルの勉強方法が、ほかの受験生にもピッタリ当てはまるとは限らない。

「これに関しては、本当にその人に合うか合わないかの問題なので......。僕は長時間勉強ができない人なんで、今だと長くて1時間ぐらいですかね、そこまでやると切れちゃう感じで。その分、しっかりと集中力を持って、短時間勉強して、ちゃんと休憩時間を挟んでの繰り返しになるんです。ダラダラと時間だけかけて、やった気にならないようにはしています。
 
 時間は目安ではありますが、それより、どこまでやるっていう内容で決めるんです。うまいことハマってそこまでいければ早く終わりますし、時間で縛る意味はない。集中力がない状態で続けてもしょうがないと思っていますから」

福岡が実録マンガ化され、増刊ヤングジャンプスポーツに掲載された(ⓒ集英社)福岡が実録マンガ化され、増刊ヤングジャンプスポーツに掲載された(ⓒ集英社)
 ところで、受験勉強は昔からよく「四当五落(よんとうごらく)」と言われたりする。

 つまり、1日5時間寝ているようじゃダメで、4時間しか寝ないぐらい、多くの時間を勉強に集中しないと大学には受からないという意味がこの言葉には込められているのだが、福岡はこういう根性論も自分には合わないと断言する。

「今は医学的にも、睡眠時間が必要だということがわかってきていますから。僕はちゃんと6、7時間ぐらい睡眠時間を取るようにしていますし、僕は理屈でいくほう、理にかなったことをしていくほうが好きなんですよ」

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