2023年ラグビーW杯に向けてサンウルブズが始動。期待の新鋭に注目! (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


 大学やジュニア・ジャパンでのフィフィタは、主にCTB(センター)としてプレーしている。だが、今回のサンウルブズでは、身長187cm・体重103kgのフィジカルと50メートル6.2秒の快足を買われて、WTBとして14番を背負った。

 前半早々、元南アフリカ代表SH(スクラムハーフ)ルディー・ペイジのパスを受けたフィフィタは、すばらしいランニングを見せて好機を演出。それが前半9分、CTB森谷圭介のトライにつながった。

 対戦相手のレベルズは、昨年のワールドカップに出場した選手を6人も擁している。しかし、フィフィタは彼ら各国代表選手にもまったく引けを取らないパフォーマンスを披露。初トライこそ奪えなかったが、堂々たるスーパーラグビーデビューを飾った。

 昨シーズンまでサントリーの指揮官だった沢木敬介コーチは、「(フィフィタは)日本代表になりますよ!」と太鼓判。本人も「スーパーラグビーではオールブラックスの選手と対戦したい。憧れは中学校(トンガ・カレッジ)のふたつ先輩であるWTBアタアタ(・モエアキオラ/神戸製鋼)さん。一緒に日本代表でプレーしたい!」と大きな腕を撫した。

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