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トップリーグ開幕! 23歳の新主将・流大が
低迷サントリーを変革する (3ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu  齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro


 今季もラグビースタイルは、『アグレッシブ・アタッキング・ラグビー』である。これに「スマートさ」をプラスする。スクラム、ラインアウトのセットピースを安定させ、判断よく、はやいテンポのラグビーをコントロールしていきたい。

 流主将は「今シーズンは、パス、ラン、キックをフルに使った、見ていて面白いラグビーができると思います」と胸を張る。

「そこをぜひ、見てほしい。初めてラグビーを見る人も、昔から見ている人も、やっぱりサントリーのラグビーはいいなと思ってもらえるのがベストです。そうなれば、勝つこともできる。その準備はできています」

 自信の裏付けは、ハードワークである。特にフォワード(FW)は連日、スクラムを組んで、ウエイトトレーニングして、全体練習して、ラインアウトをして、またスクラムを組んだ。これも、昨季、セットピース(セットプレー)でやられた試合があったからだろう。今季はスクラム、ラインアウトを強みとする。

「すべての起点はセットピース。昨季の悔しさもあって、セットピースにプライドをかけています」

 もっとも、流主将本人はまず、チーム内で日本代表の日和佐とのポジション争いを勝ち抜かなければならない。流主将の持ち味は広い視野とボールをスペースに運ぶ能力か。同主将が苦笑する。

「(日和佐とは)常に競いあって、いつもバチバチやっています。プレッシャーをかけられていますけど、もちろん僕は勝つつもりです。絶対、(レギュラーの)9番を付けて試合に出たいので......」

 熾烈なポジション争いがチームのレベルを押し上げることになる。

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