五郎丸参戦のスーパーラグビー。なにが「スーパー」なの? (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji  photo by Getty Images

 2015年までの20年間の歴代王者を見ると、優勝7回を誇るクルセイダーズを筆頭に、ニュージーランド勢が計13回も頂点に立っており、オーストラリア勢ではブランビーズ(2回)、ワラターズ(1回)、レッズ(1回)の計4回。南アフリカ勢は、ブルズが優勝した3回のみだ。昨年はハイランダーズとハリケーンズのニュージーランド同士が決勝に駒を進め、ハイランダーズが初優勝を遂げた。

 今年もニュージーランド勢が優勢と予想されるが、初参戦のジャガーズはメンバーの多くをアルゼンチン代表で固めているだけに、ダークホースとなる可能性を秘めている。同じく初参戦のサンウルブズは、やはり苦戦を強いられるだろう。

 ただ、サンウルブズの参戦によって、国境を越えた世界最高峰のアタッキングラグビーが東京・秩父宮ラグビー場で見ることができる(サンウルブズの日本・開幕戦は2月27日)。選手たちにとっても2019年のワールドカップに向けて、よい強化の機会となるだろう。日本人がどこまで世界と戦えるのか、スーパーラグビーはその実力を測る格好の舞台である。



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