【ラグビー】フィジカルも戦術も進化。帝京大『狙って』大金星! (3ページ目)
見事なゲームマネジメントを見せたスタンドオフの松田力也は言った。1年前より体重が7kg増の92kg、ベンチプレスの数値は120kgから145kgに上がっていた。
「(TLとの)フィジカルの差を1年間で克服しました。(1ケ月、試合が空いた昨季とは)ゲーム勘、コンディションが全然違う。正直、勝てるという自信がありました」
年々広がる大学とTLの差にあって、大学ラグビーの可能性を示した勝利の意義は深い。社会人レベルの戦いを意識してきた1年間。ちゃんと準備して、フィジカルが対等になれば、互角の勝負に持ち込めるのだ。
勝利から1時間半。念願の打倒TLを果たした岩出監督がしみじみともらした。
「大学選手権の優勝はうれしいけど、今日の勝利の喜びはまた、違います。その質が。学生の枠を越えて、何かいただいたような、誇りを感じますね。周りからもらったさまざまなエネルギーを次の試合に向け、さらにその上の試合にいけるようがんばりたい」
次はTL3位の強豪・東芝。勢いに乗る帝京大がどこまで通用するのか。大学王者の挑戦が一層、楽しみになってきた。
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