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【ラグビー】国立大初の決勝へ。筑波大快進撃の原動力とは? (3ページ目)

  • 松瀬学●取材・文 text by Matsuse Manabu
  • 井田新輔●撮影 photo by Ida Shinsuke

 もちろん、それを実践する。おのずと練習もディフェンスが多くなる。一日中、ディフェンス練習になることもある。つまりは、「ディフェンス」が筑波大ラグビー部全員の拠り所なのだ。信念といってもいい。タックルから切り返し、相手を崩していく。

 その芯があるから、戦い方にぶれがない。だからこそ、窮地に立ってもゲームコントロールがしっかりしているのだろう。考える力、実践する能力、そしてまとまり……。

 決勝の相手は、昨季の大学選手権準決勝で完敗した帝京大となった。今季、筑波大は帝京大に関東大学対抗戦で勝っているが、それでも帝京大には地力がある。フィジカルが強い。向こうが史上初の大学4連覇を目指すなら、筑波大は史上初の国立大制覇をかける。

「相手の強さが何であって、こちらの強さが何なのか。最高の舞台で最高の相手とやれる。楽しみですよ」

 古川監督の口元が少し緩む。勢いの筑波か、地力の帝京か。鋭い防御の筑波か、重い攻撃の帝京か。13日の決勝戦は、「これで勝つ」という確立したスタイルを持つチーム同士の戦いとなった。

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