【ラグビー】目指すは「バルセロナ」。
サントリー指揮官エディ・ジョーンズのスタイル (3ページ目)
股関節痛から復帰して2トライを挙げた日本代表WTBの33歳、小野沢宏時が言う。
「エディはいつも、いろんなアプローチをしてくれる。“体調どう?”“はやく、復帰してね”と。選手として期待されるのはうれしいことなんです。年寄りでも」
チーム内競争は激しい。ベテランでも、一流の外国人選手でも状態が悪ければ、試合に出ることができない。小野沢が真顔で漏らす。
「まだまだ。動き出しとワークレート(仕事量)を改善しないと次は使ってもらえません。みんな、スキルもフィジカルもプレイ認識もどんどんよくなってきていますから」
エディは4月から日本代表の新ヘッドコーチに就任する。その前の大仕事が、TLプレイオフと日本選手権の二冠である。
まず2月26日のプレイオフ決勝。相手は昨季、苦杯を喫したパナソニックである。
負けじ魂の塊(かたまり)、エディは不敵な笑みをうかべた。「リベンジだ」と。
「攻め続けるアタッキングラグビーで勝つ。日本のラグビーの可能性がいかに大きいかを分かってもらいます」
いいぞ、そうこなくっちゃ。決勝戦は日本代表の将来を占う試合ともなる。
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