【卓球】早田ひなが張本美和との試合翌日に明かした体の状態 五輪で負ったケガは「『もう完治はしない』と言われている」 (3ページ目)
【「自分をすべて解放できた」】
そんななかで早田は、大藤とともに準々決勝に進出し、世界ランキング3位の陳幸同(中国)と対戦した。世界選手権では0-4で敗れていた相手に対し、序盤から鋭い両ハンドで攻勢をかけるなど、11-6、11-6と2ゲームを連取した。
しかし、陳幸同の修正力と堅実なプレーの前に、徐々にペースを握られる。第4ゲームは逆転を許すなど、4ゲームを連続で奪われた。世界選手権のリベンジを逃した早田はベスト8で終戦となった。
早田は試合後に「まだまだ力不足だった」と、途中からペースを握られた戦いを振り返りつつも、「今日は自分をすべて解放できた試合だった。ひさびさにやりたいことをやって試合をすることができた。負けたんですけど、うれしかったとも思います」と充実感を語った。
気になるのはコンディション面だが、左腕のしびれの症状については「治療を進めているので、徐々によくはなっている」と言及。一方で、パリ五輪で負った左腕のケガについては「基本的にテーピングについては、引退するまで予防としてつけておくと思います。『もう完治はしない』と言われている。そこは自分の体と相談しながら、頑張っていきたいです」と自身のスタンスを明かした。
日本では初開催となったWTTチャンピオンズ横浜では、中国からも多くの観客が詰めかけるなど、連日大盛況のうちに幕を閉じた。そんな大会を、紆余曲折を経ながらも戦い抜いた早田。新たなフェーズを戦う25歳サウスポーの奮闘は続く。
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