【あの人は今】スカッシュ松井千夏「美人アスリートと言われるのは、正直ちょっと嫌でした」 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

【思い出はSMAP中居正広とのハイタッチ】

── 選手を続けながらの子育ては、苦労も多いのではないですか?

「子育ては初めてのことなのでわからないことも多々ありますが、夫や家族に支えてもらいながらスカッシュを続けていることが、逆に自信になっています。自分自身も成長し、進化する場所なので、『スカッシュを辞められない!』という思いがありますね」

スカッシュがまだ世に広く知られていなかった22年前の頃 photo by AFLOスカッシュがまだ世に広く知られていなかった22年前の頃 photo by AFLO── 松井選手は日本体育大学でスカッシュと出会い、大学卒業後の2001年に当時最年少の24歳で初めて日本一に輝きました。その後、選手として脂が一番乗っている2000年代、さまざまなメディアに出演されていました。

「その当時は『美人アスリートブーム』みたいな流行りがあって、その流れに乗らせてもらった感じです。特に『ジャンクSPORTS』はみんなすごく見ていたみたいで、今でも『ジャンクSPORTSに出ていたよね!』と言われます(笑)。

 ほかにも当時のテレビ番組には、ビーチバレーの浅尾美和さんや卓球の四元奈生美さんとよく一緒に出演させていただいていました。彼女たちのうしろを"金魚のフン"みたいにくっついて一緒に出ていましたね」

── メディアに出演すると大変なことも多かったですか?

「テレビに出る時はマネジメント会社が仲介に入っていたので、たくさん依頼をいただいていました。ただ正直、私はしゃべるのがうまくなかったので、テレビはあんまり得意ではなかったです。でも、『スカッシュを広めることは君にしかできない』という感じに周囲から言われて、私もスカッシュを知ってもらえるきっかけになればと思ってやっていました」

── メディアへの露出で印象深かったことは?

「スカッシュ以外のいろんなアスリートの方たちに会えるのは、それはそれで楽しかったです。芸能人の方に会えることもうれしかったですね。でも本番になると、いつもすごく緊張していました(笑)。

 一番覚えていることは、年末のテレビの特番でSMAPの中居正広くんとバドミントンでペアを組んで試合をしたことです! 相手は潮田玲子さんと、その時に彼女とミックスダブルスを組んでいた池田信太郎さん。最後は私のフレームネットインで勝って、中居くんとハイタッチしたことはいい思い出ですね(笑)」

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