Tリーグで驚異の13連勝。早田ひなが成長できた要因を自己分析した (3ページ目)
結果を残したことで、自信を深めた早田――今年2月のポルトガルオープンでは、中国代表の劉詩雯(リュウ・シブン)を破るなど、世界の舞台でも自信がついたのではないですか?
「Tリーグが始まって、10月後半くらいからですかね、私としては、『少しずつうまくいっている』という感覚を持っていました。2月に劉詩雯選手に勝つことができて、やっぱり技術としても上がってきているなと」
――小学校時代から二人三脚でやってきた石田卓球クラブの石田大輔コーチ(現・日本生命コーチ)も、「ひなが一番変わった1年だった」とおっしゃっています。
「昔から私は悩みすぎるところがあって......。本当にこれでいいのか、と悩みながらプレーしすぎる癖があったんです。攻撃的なスタイルは当然リスクもあるので、大事な局面でも振り抜くのではなく、入れにいってしまうことが多々あり、それを後悔することがありました。
ただ、石田コーチと一緒に中国選手に勝つことを目標にやってきたので、中国選手に勝つためには、やはり攻め続けないといけないことを再確認しました。やっぱり私の卓球は攻める卓球なので。そういう悩みが吹っ切れて、『早田ひなはこのスタイルでいくんだ!』という信念が生まれた1年でもありました。その過程で、リーグで結果を残せたことは自信になったし、私はTリーグで強くなれた選手だと自分でも思います」
(後編に続く)
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