NFL4強に予想外の3チーム。今季のスーパーボウルは異変発生か? (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

試合日時は現地時間。チーム名の丸数字はシード順位試合日時は現地時間。チーム名の丸数字はシード順位 注目すべきは、「ペイトリオッツのオフェンスvs.ジャガーズのディフェンス」という構図だろう。今季レギュラーシーズンの記録を見ると、ペイトリオッツの1試合平均得点はリーグ2位(28.6得点)で、ジャガーズの1試合平均失点もリーグ2位(16.8失点)。いわば「矛と盾」の対決と言っていい。

 そのなかでも見逃せないマッチアップは、ペイトリオッツQB(クォーターバック)トム・ブレイディとジャガーズ守備ラインの攻防だろう。

 今季、ジャガーズのディフェンスはセンセーショナルだった。守備バックでは「リーグ屈指のCB(コーナーバック)コンビ」と称されるA.J.ボイエとジェイレン・ラムジーが存在感を示し、ポール・ポスルズニーを筆頭とするLB(ラインバッカー)陣も抜群のスピード力で相手のパスを何度も防いできた。

 しかし、このラウンドの相手はレギュラーシーズンとはひと味違う。「史上最高のパサー」ブレイディにプレッシャーをかけなければ、好きなようにパスを投げられてしまうだろう。TE(タイトエンド)ロブ・グロンコウスキーなど豊富なレシーバー陣を使い分けながら、次々とパスを通してくるはずだ。

 よって、ブレイディにポケット(攻撃ラインがQBを守るために作る空間)のなかで自由を与えないためには、ジャガーズの守備ラインはペイトリオッツの攻撃ラインに勝(まさ)るパフォーマンスを見せなければならない。

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