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【NFL】下馬評はジャイアンツ有利。スーパーボウルを制するのは? (2ページ目)

  • 永塚和志●文 text Kaz Nagatsuka
  • photo by Getty Images

※チーム名の丸数字はシードの順位※チーム名の丸数字はシードの順位 ペイトリオッツは今回で通算7度目のスーパーボウル進出だが、名将ビル・ベリチックとQBトム・ブレイディのコンビとなった2001-2002シーズン以降、実に5度目の出場となる。QBとして5回の先発は、ブレイディが子どものころにアイドルだったジョー・モンタナ(元サンフランシスコ・49ersなど)を抜き、最多のジョン・エルウェイ(元デンバー・ブロンコス)に並んだ。

 一方のジャイアンツは、通算5度目のスーパーボウル。マニングにとっては、2度目の舞台となる。もし今回も勝てば、常に比較されてきたNFL史上最高のQBのひとり、兄のペイトン・マニングを優勝リング数で上回ることになる(ペイトンは2006-2007シーズンの1回のみ)。

 このようなエリートQB対決の背景と、ライバル都市同士(ボストン対ニューヨーク)のマッチアップということもあって、今年のスーパーボウルの注目度はかなり高い。専門家の多くは、『ジャイアンツ有利』と評している。ブレイディの卓越したパスオフェンスは、頂上決戦の舞台に値する強力なもの。しかし、ジャイアンツ・ディフェンスの守備ライン――いわゆる『フロント4』のパスラッシュ力は、NFL全体でも突出している。ブリッツをかけずともブレイディにプレッシャーをかけることが可能で、ペイトリオッツのオフェンス力を削ぎ落とすパワーは十分にある。4年前の対戦でも、それがジャイアンツの勝因となった。

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