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比江島慎はパリオリンピックが集大成 セレブレーションポーズは「僕じゃないです。別の人格(笑)」 (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【悔いが残らないようにやりたい】

── ワールドカップでは3Pシュートを決めたあとの「セレブレーションポーズ」でも、比江島選手は注目を集めました。個人的にも反響を感じていますか?

「はい。それはすごく感じています。メディアにもいっぱい取り上げていただきましたし、地方に行ってBリーグのファンではない方々からも声をかけてもらう機会が増えました。

 あのポーズ(セレブレーションポーズ)は子どもがけっこうマネをしてくれたりしていますので、バスケットボールの盛り上がりに少しは貢献できたかな、という思いはあります」

── ワールドカップでの活躍がなければ、プロ野球で始球式を2回もする機会も、おそらくなかったですよね。

「そうですね(笑)。侍ジャパンとソフトバンクで。ワールドカップのおかげで叶えさせてもらいました。でも、正直、ひっそりと暮らしたいんですけどね(笑)」

── あらためて、パリのことを聞かせてください。比江島選手にとって今回のオリンピックは、どういう位置づけになりますか?

「僕は本当に、おそらく代表として最後になるので、今までやってきたことを全部ぶつけたいです。集大成だと思っているので、悔いが残らないようにやりたい。

 あと、ワールドカップですごく注目してもらったのに、オリンピックで惨敗してしまうわけにはいかない。盛り上がっている状況を、さらに盛り上げられるようにしたいという思いもあります。何としても勝って、目標はベスト8ですけど、未来につながるバスケができたらいいなと思っています」

── パリでもセレブレーションポーズは見せられそうですか?

「どうでしょうね(笑)。チームが盛り上がるのであれば......率先してやりたいというわけではないんですけど......でも気持ちが高ぶったら、もしかしたら出るかもしれないですね(苦笑)」

── ワールドカップのベネズエラ戦は高ぶっていました?

「えぇ、完全に高ぶっていました。あれは僕じゃないです。別の人格がやっているので(笑)」

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