富永啓生がパリオリンピックで目指すリベンジ「強いチームとやるほうが燃えます」
富永啓生インタビュー
バスケットボール男子日本代表
「史上最強チーム」の挑戦(2)
昨年のFIBAワールドカップで男子日本代表チームの躍進に貢献した富永啓生が、いよいよパリオリンピックのコートに立つ。
富永にとってオリンピックは2度目。3年前の東京オリンピックでは3人制バスケットボールに出場している。東京大会では無観客のなかで戦った富永は、5人制でコートに立つ今回、満員の観客の前でどのようなパフォーマンスを披露するのか。
日本が目標とする「ベスト8進出」のカギを握る天才シューターに、過去のオリンピックの記憶やパリへかける思いなどを語ってもらった。
※ ※ ※ ※ ※
富永啓生の3Pシュートは日本代表に欠かせない photo by Hosono Shinjiこの記事に関連する写真を見る── オリンピックと聞いて、思い浮かべる場面や映像はありますか?
「小さい頃に見ていたかと言われると、そんなには見ていなかったです。だけど、自分が前回の(東京)オリンピックの3人制で出た時の思い出はすごくありますね」
── 昔のオリンピックでバスケットボールは見ていましたか?
「あ、それはあります。アメリカとスペインの試合を見ました。いつだったかな......ロンドンかな(決勝でアメリカがスペインに勝って金メダル)」
── 印象的だったシーンは覚えていますか?
「あまり思い出せないんですけど、コービー(・ブライアント/SG/当時ロサンゼルス・レイカーズ)が出ていたのは覚えています」
※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。
── 少年時代のオリンピックヒーローは誰かいますか?
「そうですね。思い当たるのは、やっぱりコービー。オリンピックでの印象が一番強かったですね」
── オリンピックに出ている時のコービーはどうでしたか?
「NBAでプレーしている時と違うというか、アメリカ代表に集まってきたほかのスーパースターとコービーの組み合わせが面白かったです」
1 / 3
著者プロフィール
永塚和志 (ながつか・かずし)
スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。
Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、 2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。 他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験 もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社) があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・ 篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社) 等の取材構成にも関わっている。