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富永啓生がパリオリンピックで目指すリベンジ「強いチームとやるほうが燃えます」 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【東京オリンピックの無観客は寂しかった】

── 東京オリンピックでは3人制バスケットボールに出場し、チームは6位に終わりました。どんな場面が印象に残っていますか?

「無観客ではあったんですけど、そのなかで決勝トーナメントに行くことができた瞬間は、すごく覚えています。(予選ラウンド最終の)中国戦前までは厳しい状況でしたが、その試合で条件をクリアして決勝トーナメントに行けた瞬間はうれしかったですね」

── 富永選手は感情を表に出すタイプだと思いますが、東京オリンピックでも「吠えている」印象がありました。

「そうですね。やっぱり舞台が大きくなればなるほどモチベーションも上がってきますし、そういう気持ちを表に出すことも増えてくると思います」

── 無観客のなかでのプレーは、どのような感覚でしたか?

「もちろん、寂しさはありましたね」

── あれから3年が経ち、ネブラスカ大でも日本代表でも、富永選手が活躍すれば自然と会場は盛り上がります。パリオリンピックでも多くの観客が会場を埋め尽くすと思います。

「こういうトップレベルの大会で、多くの観客の前でプレーできるのは本当に楽しみなことです。観客と一体になって、それがブーイングなのか声援なのかはわからないですが、その雰囲気のなかでやるのはすごく楽しみですね」

── 昨年のワールドカップ以上の声援を期待しますか?

「そうですね。期待しています。ワールドカップで自分たちがもらった声援は、すごいものがありました。今回もまた、ああいった大勢の人たちの前でプレーができるのは楽しみです」

── パリオリンピックで日本は「ベスト8」を目標としています。それを達成するために、何が課題だと考えていますか?

「ワールドカップでは僕も含めて若い選手が多くて、経験値は間違いなく少なかったと思っています。でも、ワールドカップを経験したことによってレベルアップができたので、自分たちがこの1年でどれだけ成長できたかをオリンピックで見せられると思います」

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