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河村勇輝インタビュー「世界に『日本のバスケがこんなに強くなったのか』という印象を与えたい」 (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • 加藤誠夫●撮影 photo by Kato Yoshio

「本当にそうだと思います。それくらい、塁さんの力はひとりではカバーできない。それは誰が見てもわかりますので、その穴を12人が少しずつ埋めていかないといけない。そのステップアップはしっかりしてきたいなと思います」

── ワールドカップの予選ラウンド、日本はドイツ、フィンランド、オーストラリアといった強豪と当たります。相手の印象はいかがですか?

「オーストラリアはアジアカップやワールドカップ・アジア地区予選で戦ったことがあるので、どういうチームなのかはある程度わかります。ただ、ワールドカップのメンバーにはNBA選手が入ってくると聞いているので、戦術的なところはおそくら変わらないと思いますが、ひとりひとりのレベルが上がるとなると、やっぱり相当強いんじゃないかと思います。

 以前に対戦した時、オーストラリアはディフェンスでオールスイッチ(攻撃側がピック・アンド・ロールをしてきた時、それぞれマークしている選手を変えて守る方法)をしてきました。そういうところの対策はずっとやってきているので、うまく準備したいなと思います。

 一方、ドイツとフィンランドはそれぞれひとり、しっかりとしたNBA選手が核にいる感じです(ドイツはPGデニス・シュルーダー、フィンランドはPFラウリ・マルカネン)。その選手をしっかりとマークして守りきることができれば、自分たちの流れになってくるんじゃないかなと思っています」

──「死の組」と呼ばれるグループで戦うことについて、どのように感じていますか?

「すごく、やりがいがあると思います。自分たちが100%、120%の力を発揮しないといけないのは目に見えてわかっていることなので、逆に全員がすごく高いモチベーションを持っています。

 死の組の強豪国に勝っていかないといけないのは、楽しみでもあります。いい意味でプレッシャーがないというか、逆に相手のほうがプレッシャーがかかるんじゃないかと思います」

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