河村勇輝インタビュー「世界に『日本のバスケがこんなに強くなったのか』という印象を与えたい」 (2ページ目)
── 4年前のワールドカップや2021年の東京オリンピックは見ていましたか?
「もちろんです。ワールドカップの時は高校3年生だったのですが、日本とアメリカの試合を寮の食堂にみんなで集まって見ていました。
やっぱり世界のレベルって本当に高いんだな......って。『自分がコートに立ったらこういうことしているな』とか、そういうのも考えられないくらい、いちファンとして見ていた感覚が強かったです。
日本を応援していましたし、もしかしたら(互角に)やれるんじゃないかっていう期待もありました。ですが、やはり試合を見ていると、アメリカなどの世界のすごさをあらためて感じました」
── 昨夏に招集されて以降、河村選手は継続して代表でプレーしています。トム・ホーバスHCのバスケットボールは特殊なスタイルとも言われますが、河村選手はどう表現しますか?
「型にハメないというか、フリーランスで、ひとりひとりの判断を高めていく感じのバスケだと考えています。型にハメてみんながロボットみたいに動くというより、それぞれがその場、その場で判断しながら動くので、ハマった時は自分たちも気持ちがいいです。型にハメてこないからこそ、相手側もすごく守りづらいんじゃないかなと思います」
── ホーバスHCはそれを「NBAのスタイルだ」とよく話しています。実際にBリーグでやっているものとは少し違う感じでしょうか?
「そうですね。ピック・アンド・ロールはBリーグでも一緒なのですが、型というのがあまりなくて。フォーメーションもあることはあるのですが、すごくたくさんあるわけではないです。
(プレーが止まったところからの再開時の)エントリーの仕方もたくさんありますけど、ゴールへ向かう動きはその場、その場で、みんなで判断して動くみたいな感じです。トムさんは(彼がよく言及するNBAの)ゴールデンステート・ウォリアーズのことをよく話しています。(ウォリアーズのバスケは)見ていてもけっこう面白いんじゃないかなと思います」
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