渡邊雄太が語るNBA本契約と東京五輪。八村塁のすごさにも言及した (3ページ目)
――本契約を結ぶためには、これから何をやっていけばいいと思いますか? 自分の力だけではない部分もあると思いますが......。
「正直、運も絡んでくるとは思います。ただ、運を手繰り寄せるためにも、まずはGリーグで結果を残すことが大事。今はグリズリーズでお世話になっているのでこんなことを言うのは何ですが、仮にグリズリーズでうまくいかなかったとしても、この夏にFAになって他のチームにいく可能性はあると思っています。だから今はコールアップされてなくても、Gリーグでやるべきことをやっていれば、絶対に何かしらの形で本契約につながるはずです。あとは僕の努力次第。結果を出すだけですね」
――今季のここまでのハイライトを挙げるとすれば、やはり八村塁選手と対戦したウィザーズ戦での"史上初の日本人対決"でしょうか?
「日本人選手がNBAのコートで対戦したということで、みなさんが盛り上がってくれたのはありがたいです。ただ、自分のプレー時間が短かったので、『もっともっと試合に出てやり合いたいな』と思いました。僕にとっては悔しさが残るゲームでもありましたね」
――八村選手、馬場雄大選手(Gリーグのテキサス・レジェンズ所属)とは連絡を取り合っているんでしょうか?
「ちょくちょく連絡は取り合っています。雄大はこの間、ラスベガス(のGリーグショーケース)でずっと一緒でしたし、彼も彼でいろいろ苦労しながら頑張っています。Gリーグでやるのも大変なので、報われてほしいですね。
塁もケガで離脱して、しんどい思いをしているんじゃないかなと。周りから見るとNBAは華やかに見えますけど、実際にやってみると過酷な環境です。中にいないとわからないしんどさというか、そういうのってありますよね。僕と雄大はまだGリーグですけど、厳しい世界で3人がやれていることはすごいんじゃないかなと思います」
――厳しさを知る渡邊選手から見て、八村選手が早い段階から結果を出していることをどう思いますか?
「あのレベルで活躍することを目指している僕からしたら、彼がやっていることは本当にすごいです。当然、(1年目から)長く試合に出るだろうし、その中で彼のよさが出てくるだろうと思っていました。ただ、いきなり遜色なくプレーし、好調時にはクリッパーズを相手に30得点を挙げたりと、『日本人としてすごい』というレベルを完全に越えて『NBA選手としてすごい』という位置に到達してますよね」
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