オヤジ頑張る。41歳ビンス・カーターがNBAで愛され続ける理由 (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

 年を取ってからも、全盛期と同じ役割にこだわるスター選手も多いが、カーターは脇役だろうが構わないという。試合に出るためなら、どんなことでも受け入れる。ベテランの域に入ってきたときに、自分で決めたことだった。

「僕は、どんな役割でもプレーしたい。そう数年前に決めた。新しい役割のなかで、自分の持てる力をいかに発揮することができるか。そのためには、努力が必要だったし、謙虚になることも必要だった。プレーできるのなら何でもやる、という姿勢だった。今もプレーすることを楽しんでいる。

 どうやってできているのかわからない、と言われることもある。いとこ(トレイシー・マグレディ)とそういうことを話したりもする。でも、僕はただバスケットボールが大好きなんだ。バスケットボールへの愛情のためなら、この世界に残るためには何でもやる意思がある。それが僕のあり方だ」

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