八村塁がNBAドラフト上位指名を手にするためにクリアすべき2つの課題 (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke

 このように課題を挙げはしたものの、八村のポテンシャルをよく知るウィリアムズの言葉からは、「すべて練習と大舞台での経験によって改善していける」という含みが感じられた。ゴンザガ大は今季も上位進出が有力。晴れてチームのエースになり、ハイレベルなステージで腕を磨き続けられるのは大きい。

「ゴンザガ大にはしっかりとしたカルチャーが確立されていて、選手たちとコーチが一枚岩になっている。(マーク・フュー)HCにはチームを率いて20年にも及ぶ実績があり、選手がチームのためにハードにプレーする伝統ができあがっている。控え選手からスタメンまで、全員が日々向上しようという思いで取り組んでいるんだ」

 ウィリアムズがそう絶賛するように、組織のしっかりしたゴンザガ大で、八村が練習を続けることの意味は計り知れない。その環境でハードワークを積めば、学生生活最後の大舞台になるであろう来春のNCAAトーナメントまでに、もう一段ステップアップすることも可能だ。だとすれば、日本が生んだ最高級の素材の視界は良好。来年6月のドラフトまでに、さらに評価を上げていても驚くべきことではないのだ。

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