2018.12.08

4連敗→6連勝。ウイング3人の
成長が日本バスケの可能性を広げる

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

 4連敗からの6連勝――。1年3カ月にわたる戦いも大詰め。11月30日と12月3日に富山で開催されたワールドカップ2次予選Window5において、カタールに85-47、カザフスタンに86-70で2連勝を収めた日本代表男子バスケ。1勝もできず崖っぷちにいた1次予選から、出場権を得られるグループ3位へと浮上。来年2月の最終決戦に向け、あと一歩で世界の扉を開くところまで来ている。

チャレンジを繰り返して、力へと変えてきた馬場雄大 今回は国内組が意地を見せた。今夏のWindow3とWindow4の予選では、八村塁(ゴンザガ大3年)が4試合、渡邉雄太(NBAメンフィス・グリズリーズ)が2試合に参戦し、日本に高さと自信、そして勝利をもたらした。それだけに、アメリカで活動する2人が不在となる今回は「雄太と塁がいないから負けたと言われたくない」と国内組が奮起したのだ。

 もちろん、大黒柱となったのは、カザフスタン戦で41点、15リバウンドと大車輪の働きで支えた210cmのニック・ファジーカスであることは間違いないのだが、ファウルトラブルの場面ではベンチメンバーがつなぎ、全員で崩れないディフェンスを発揮したことに「チームとして戦えた充実感があった」(篠山竜青キャプテン)2連戦だった。

 特に躍進が目立ったのが、複数のポジションをこなせるウイングプレーヤーの3人。馬場雄大田中大貴、今シーズンからオーストラリアでプレーしている比江島慎だ。3人はフリオ・ラマスHC(ヘッドコーチ)から「君たちウイング3人の活躍が勝利へのカギ」と期待をかけられていた。

 猛然たる勢いを見せたのは、地元富山出身の馬場雄大だ。カタール戦の後半には持ち味の走力が爆発し、カザフスタン戦では55-55の拮抗したシーンで目の覚めるようなダンクをぶちかまし、流れを日本に引き寄せたのだ。