レブロンなき「東の覇権」争い。セルティックスの独走を止めるのは? (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 圧巻だったのは、10月10日のスパーズ戦だ。127-127で迎えた第4クォーター残り2.2秒、ヤングは3Pラインとセンターラインの中間地点あたりから、ためらうことなく超ロングスリーを放ってチームを勝利に導いたのだ。カリーですらNBAで才能を開花させるのに、数年かかっている。スター性を垣間見せたヤングは、もしやカリーをしのぐ逸材なのかもしれない。

 また、そんな新たな才能が現れたかと思えば、去りゆくベテランもいる。36歳になったドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート/SG)は、今季かぎりでの引退を明言した。

「最後のシーズン、ラストダンスにお付き合いを願いたい」

 キャリア15シーズンで平均22.5得点。オールスターに12度出場し、ヒートを3度の優勝へと導いた。2006年にはファイナルMVPも受賞している。稀代のスーパースターのラストダンスは必見だ。

 10月16日(日本時間10月17日)、いよいよ新シーズンが幕を開ける。イースタンを引っ張るのは本命セルティックスか、それとも意外なチームが台頭してくるのか――。その答えは、もうすぐわかる。

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