マジックが大絶賛の19歳。ロンゾ・ボールはレイカーズの救世主か? (2ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

 とはいえ、父が大胆発言をするだけのマーケティングなら、フィーバーはすぐに冷めてしまう。ロンゾ自身の実力が伴うからこそ、単なる見世物ではなく、本物の熱狂となっている。

 ロンゾは198cmの長身ポイントガードで、広い視野に加え、優れたバスケットボールIQとゲーム感覚を持つ選手だ。高校低学年から頭角を現し、高校最終学年のときはマクドナルド・オールアメリカンに選ばれただけでなく、全米のトッププレーヤーに贈られるネイスミス賞とモーガン・ウッテン賞も受賞。昨シーズンはUCLAで1年生ながら全試合スターターとして出場し、平均14.6得点・7.6アシスト・6.0リバウンドを記録した。

 オールラウンドな能力を持ち、得点以上にパスでチームを率いる自身のスタイルもあって、ジェイソン・キッドやマジック・ジョンソンとよく比較されている。ここ4シーズンの間、プレーオフを逃して低迷しているレイカーズにとって、彼こそが救世主になると言うファンも多い。

 また、ロンゾに大きな期待をかけるのはファンだけではない。かつてレイカーズの黄金時代を率いたスーパースターで、昨シーズンなかばからレイカーズ球団社長に就任したマジック・ジョンソンもロンゾを絶賛する。

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