NBA東で『アベンジャーズ』並みのキャブスに対抗できるチームは? (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 さらにイースタン王者のロスターを大きく変更させる要因になったのは、キャブス生え抜きのスーパースター、カイリー・アービング(PG)の鋼(はがね)の意志だった。よりチームの中心的存在になることを望んだアービングが「キャブスにいてはレブロンの陰に隠れ続けることになる」とトレードを要求したのだ。

 翻意は不可能と判断したチームは、トレードに合意するチーム探しに奔走。そしてようやく見つけてきたのが、昨季カンファレンス・ファイナルで激突した「ライバル」ボストン・セルティックスだった。キャブスはアービングとの交換に、昨季平均28.9得点で得点王争いに絡んだアイザイア・トーマス(PG)と、守備力に定評があるジェイ・クロウダー(SF)、さらに2018年のドラフト1巡目指名権などを手にした。

 キャブスの補強はまだ続く。今度はFAとなっていたレブロンのマイアミ・ヒート時代のチームメイト、ドウェイン・ウェイド(SG)も獲得したのだ。

 まるでアメリカン・コミックスの『アベンジャーズ』のような顔ぶれだ。エースのレブロンのもとに、元MVPローズ、新星トーマス、旧友ウェイドが集結し、絶対王者のゴールデンステート・ウォリアーズ討伐に挑む。

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