BリーグCSついに開幕。田臥と富樫が激突する栃木vs千葉は必見だ! (2ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

チーム名の丸数字はトーナメント内のリーグ戦順位チーム名の丸数字はトーナメント内のリーグ戦順位 では、1戦目に勝利したチームが有利になるかといえば、そうとも限らない。クォーターファイナルとセミファイナルは2試合を終えて1勝1敗となった場合、日を改めずに前後半5分ずつの「3試合目」を実施する。この場合、選手の調子やシュートタッチがよく、明らかに勢いがあるのは2試合目に勝利したチームとなるだろう。先勝したからといって、一瞬たりとも気は抜けないのだ。

 さらにファイナルは一発勝負。CSに出場するチームの力は拮抗しているため、クォーターファイナルやセミファイナルでの戦績がどうであれ、ファイナルにたどり着きさえすれば、どのチームにも優勝の可能性は十分にある。ちなみに、ファイナルだけ1戦なのは、開幕戦と同様に記念すべき試合を地上波テレビで生放送するための配慮と言われている。

 では、クォーターファイナル4カードの見どころを、それぞれチェックしておこう。

川崎ブレイブサンダース(中地区1位)
vs.
サンロッカーズ渋谷(ワイルドカード2位)

 NBL最後の王者である川崎ブレイブサンダースは、今季のレギュラーシーズンでリーグ最高勝率.817(49勝11敗)を記録した。チーム1試合平均84.3得点と、その破壊力はリーグナンバー1だ。爆発的な得点力の源(みなもと)となっているのは、1試合平均27.1得点でBリーグ初代得点王に輝いたニック・ファジーカス(C)。得点ランク2位のダバンテ・ガードナー(新潟アルビレックスBB/C)が平均21.9得点、3位のジュリアン・マブンガ(滋賀レイクスターズ/PF)が平均19.5得点であることからも、ファジーカスがいかに圧倒的な得点能力を持っているかがわかる。

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