桜木ジェイアール&高橋マイケルが語る「日本バスケの過去・現在・未来」 (2ページ目)

  • 水野光博●取材・文 Mizuno Mitsuhiro
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 一方の桜木ジェイアールの経歴は、さらに極上の輝きを放つ。高橋が日本でプレーを開始した1995年、1年生ながら名門UCLA(カリフォルニア大学 ロサンゼルス校)の一員としてNCAAトーナメント制覇に貢献。1998年、NBAドラフト2順目56位でバンクーバー・グリズリーズに指名される。ちなみにこのドラフトは、ビンス・カーター、ダーク・ノビツキーらが指名された年だ。

 その後、桜木はNBAで1年プレーし、フランス、ベネズエラのプロリーグを経て、2001年、スーパーリーグのアイシンシーホースに入団。2010-11シーズンから3年連続でシーズンMVPを獲得するなど、リーグを代表するプレーヤーとして現在も同チームでプレーを続けている。また桜木は2007年に日本国籍を取得し、日本代表として北京オリンピック予選に出場した。

 ふたりの目には、日本バスケはどう映ってきたのか? そしてBリーグ、日本バスケの未来は、どう映っているのか?

◆     ◆     ◆

――Bリーグがスタートし3カ月が経過しました。新リーグは、日本バスケの発展に貢献すると思いますか?

桜木 もちろん! ただ、リーグそして選手がどれくらい成長するかを判断するには、もう少し時間が経ってみなければわからないだろう。忘れてはいけないのは、努力を継続することだ。

高橋 Bリーグの開幕は、日本のバスケットボールにとって本当に素晴らしい。どの会場にも、多くの観客が詰め掛けてくれる。ただ、私が日本でプレーした20年間で、何度リーグ名が変わっただろう!? 5回? 6回? どのリーグも、Bリーグほどではないにしろ、スタート1年目は注目もされた。しかし、その後は......。長年言われ続けているが、リーグの発展と代表チームの国際的活躍は相関関係にある。国際大会で好成績を挙げることがメディアへの露出増加となり、リーグの発展に直結する。Bリーグの選手の露出がより増え、より多くの選手がより高いレベルでプレーできるようになることを願っている。

2 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る