選手たちに聞いてみた
「Bリーグになってバスケ界は変わったか」 (7ページ目)
「正直なことを言えば、チーム数が多すぎてむしろレベルの格差は広がっていると思う。上位と下位に何の差があるかというと、シュートのうまさやスピードに差があるのではなく、サイズの違いやプレーの判断力に差があると感じています。それはプロリーグができたからといってすぐには変わるものではなく、対戦し合って経験で変わっていくもの。長い目で見れば変わっていくはずなので、今はBリーグがスタートしたことが大事だと捉えています。でもゆくゆくは、毎試合しっかりやらないと勝てないというレベルにしていかないと競技力は上がっていかない」(三河・PG柏木真介)
プロリーグができたからといって、すぐに競技力が上がるわけではなく、急激に観客動員が増えるわけではない。今はリーグやチーム間に起こる課題をクリアにしてリーグとして成熟していく段階である。しかし、そんななかで内なる変化が表れているのが、観客を意識し始めた選手の発言の多さだ。
「見られている」「見に来てほしい」という、プロリーグならば当たり前ともいえる環境がようやく整ってきた日本のバスケ界。日本代表の長谷川HCが「ワールドカップ予選のメンバーはBリーグで競争させたうえで選びたい」と明言しているように、今後は日の丸を目指す選手間の競争によるBリーグと日本代表の活性化に期待し、アリーナに足を運んでもらいたいと思う。Bリーグは11月18日より再開する。
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