希望か、絶望か。Bリーグ開幕で
日本バスケの「明日」はどっちだ (5ページ目)
既視感のある表情と返答に、あの日の光景がよみがえる。
2004年11月、フェニックス・サンズのロッカールーム。日本人で初めてNBAのコートに立つ直前の彼に、同じ質問をしたと記憶している。
12年後の今年、同じ表情に再会した。きっとこの男は、大きな挑戦を前に、必ずこんな顔つきになるのだろう。田臥勇太は、静かに、だけどたしかに燃える。
そして、類(たぐ)いまれなコートビジョンを持つポイントガードの視線は、浮き足立つことも、悲観することもなく、真っすぐに未来を見ている。
「始まることが大事です。継続することは、もっと大事です」
2016年9月22日、Bリーグ誕生――。あの日のバスケ少年・少女のみなさま、ぜひ、Bリーグの試合会場でお会いしましょう。
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