希望か、絶望か。Bリーグ開幕で
日本バスケの「明日」はどっちだ (2ページ目)
ただ、お祭りムードに水を差すようで申し訳ないが、「開幕戦以外の観客動員は大丈夫なのか?」「そもそもBリーグ開幕は盛り上がっているのか?」という声を各方面から耳にする。
時代も経済状況も違えば、そもそも競技が異なるのは承知で1993年に開幕したJリーグと比較すれば、あの熱狂には遠く及ばない。23年前のあの日、サッカーを初めて生で観る人々がスタジアムに足を運んだのは、ワールドクラスのビッグネーム――ジーコ、リトバルスキー、リネカーらがピッチにいたことが大きな要因のひとつだったはずだ。
Bリーグ開幕戦のコートに、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)やティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)をプレーヤーとして呼ぶことはできなかったのか? チーム間の戦力差拡大を招くのは承知でサラリーキャップを設けなかったのは、コービーやダンカンには及ばなくとも、ワールドクラスのビッグネームを呼ぶためだったのではないか? もちろん、関係者のさまざまな努力はあっただろう。それでも、開幕にあたって「バスケで人を呼ぶ」ということに関して、準備不足の感は否めない。
だが、46歳にして今なお現役を続ける"レジェンド"折茂武彦(おりも・たけひこ/レバンガ北海道)は、「開幕すること自体に大きな意味がある」と断言した。
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