希望か、絶望か。Bリーグ開幕で
日本バスケの「明日」はどっちだ (3ページ目)
「Bリーグには、これまで僕が思い描いていたプロリーグの派手さや煌(きら)びやかさはありません。改善が必要な部分もたくさんあるし、開幕後に浮き彫りとなる問題も多いでしょう。ただ、見切り発車な部分があったとしても、一歩目を踏み出さなくては、NBLとbjリーグ、ふたつあったリーグを統合することすらできなかった現実がある。今後、Bリーグが将来プロになりたいバスケ少年たちの希望となるか、絶望となってしまうかは、今からの僕たちにかかっています」
折茂は、「現役としてBリーグ開幕に間に合った幸せを噛み締めている」と続けた。
「20年以上前から、『日本にプロリーグができたら......』と夢見てきました。でもバスケは、『世界につながらない』『将来性がない』『食べていくのは不可能』と散々言われ、多くの選手がプロを夢見ながら、夢半ばで引退していきました。ギリギリ間に合った僕や選手は、そんな大勢の想いも背負わなければいけない」
折茂が言った「Bリーグが希望となるか、絶望となるかは僕たちにかかっている」という言葉。その"僕たち"には、現役選手だけでも、チームやリーグ関係者だけでなく、今、この文章を読んでいる読者――きっとアナタも含まれる。
3 / 5