【NBA】シーズン開幕。「東の絶対王者」キャブスは止められるのか? (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 しかし、ペイサーズにはこの男が完全復帰してくる。2014年8月に右足骨折の重傷を負ったポール・ジョージ(SF)だ。長いリハビリを経て、昨シーズン終盤に復帰を果たしたジョージが、今シーズンは万全の態勢でチームを引っ張っていくだろう。10月6日に行なわれたデトロイト・ピストンズとのプレシーズンゲームでは、第1クォーターだけで20得点をマークし、その爆発力が健在であることをアピール。オフェンス能力の高い新加入のモンタ・エリス(PG)がチームにフィットすれば、ふたたび上位陣を脅かす存在になってもおかしくない。

 そしてもうひとつは、過去10年間で3度のリーグ優勝を果たしたマイアミ・ヒート(イースタン10位)だ。レブロンのキャブス移籍で苦しんだ昨シーズンだったが、今オフは大幅な戦力アップに成功したといえるだろう。

 オールスター出場6度を誇るアーマレ・スタウダマイアー(PF)と、2007年のスラムダンクコンテストで優勝したジェラルド・グリーン(SG)が加入し、昨シーズン途中に肺血栓をわずらって離脱したクリス・ボッシュ(PF)も復帰してくる。ドウェイン・ウェイド(SG)は変わらず健在なので、2014年のMIPゴラン・ドラギッチ(SG)や、231センチのウイングスパンを誇る新星ハッサン・ホワイトサイド(C)が本来の能力を発揮すれば、プレーオフへの返り咲きはもちろん、それ以上の成績を残すことも夢物語ではない。

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